はじめに
こんにちは。ウィザーディア講師のゆーたろです!
皆さんはゲームエンジン「Unity」をご存じでしょうか? Unityは2000年代以降、世界中で使用されているゲームを開発するためのソフトです。 日本でも多くの会社や個人がUnityで開発したゲームを販売しています。
このブログをご覧の方の中には、ゲーム開発に興味をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方のために、この記事ではゲームエンジンUnityをご紹介していきます!
ゲームエンジン Unity とは?
Unity(またはUnity3D)は、Unity Technologies社が開発・販売するゲームエンジンです。
Unityは世界のゲーム開発者の中でも特にシェアが高いゲームエンジンであり、2021年にはUnityで作られたゲームが世界で月間50億ダウンロードに達していたと言われています。
「ゲームエンジン」とは、ゲームを開発するための様々な機能を有するソフトのことです。 ゲームエンジンは高いプログラミング技術を要するグラフィック処理やサウンド処理といったゲームに欠かせない機能をデフォルトで備えているので、利用者はゲームを開発することだけに集中できます。 ゲーム開発には非常に多くの時間がかかりますが、それを削減する役割をゲームエンジンが担っているのです。
Unityによって、今や企業のみならず、個人でもゲームを開発して販売できる環境が整いつつあります。
Unityでどんなゲームが作れる?
実はUnityで開発できるゲームに決まった制限はありません。
アクションゲーム、パズルゲーム、カードゲーム、RPGなど、様々なジャンルのゲームがUnityで開発され、そして販売されています。 それだけではなく、Unityはクロスプラットフォーム開発に対応しており、PCや家庭用ゲーム機、スマートフォン、WEB、更にはVRに至るまで様々なシステムに向けて同時にゲームを開発することができます。
特に昨今ではスマートフォン向けのゲーム開発に採用されるケースが多く、トレンド上位のゲームの中でもUnityが使われている作品は少なくありません。 あなたがお持ちのスマートフォンにもUnityで作られたゲームがインストールされているかもしれません!
最初にUnityでゲームを作るなら、最もオススメなのはiOSやAndroidといったスマートフォン向けのカジュアルゲームを開発することです。
または、PC向けのゲームをSteamなどのストアで販売することも選択肢の1つとなるでしょう。
Unityの利用料金は?
Unityにはいくつかの料金プランがありますが、個人向けのPersonalプランは完全に無料です! ただし、ゲーム起動時に表示されるスプラッシュ画面に必ずUnityロゴの表示などが入るため注意しましょう。
有料のUnity Plus以上を使用することでスプラッシュ画面のカスタマイズを行うことが可能です。
プラン名 | Personal | Plus | Pro | Enterprise |
---|---|---|---|---|
料金 | 無料 | 有料 | 有料 | 有料 |
用途 | 個人向け | 個人・法人 | 法人向け | 大規模法人 |
Unityのゲーム開発の進め方
Unityでのゲーム開発手順をシンプルにまとめると、以下のようなものになります。
以下、簡単に解説をします。
1. シーン上にオブジェクトを配置する
Unityには「シーン」と呼ばれるゲーム空間が存在します。
シーンにオブジェクトを配置することで、ゲームに登場するフィールドやキャラクターを表示できます。
2. オブジェクトにコンポーネントと呼ばれる機能を持たせる
Unityではオブジェクトを配置するだけでは何も機能しませんし、何も表示されません。 オブジェクトに意味を持ったコンポーネントを付与することで初めて機能を持つのです。
例えば「3Dモデルを表示するコンポーネント」「2D画像を表示するコンポーネント」「音を鳴らすコンポーネント」といった、様々なコンポーネントがUnityにデフォルトで備わっており、自由に使うことができます。
3. 必要に応じて自作のコンポーネント(スクリプト)を作る
Unityデフォルトのコンポーネントのみでは、肝心のゲームロジック(ゲームのルール)を動かすことはできません。 そのためUnityにはプログラミングによって独自にコンポーネントを作る機能が備わっています。
プログラミングによって書かれたコードを、Unityではスクリプト(原稿や台本といった意味)とも呼びます。
Unityの自由度の高いゲーム開発を可能にしているのは、このスクリプトによるところが大きいと言えるでしょう。
このように、Unityではプログラミングスキルが必要ではあるものの、初心者でも直感的にオブジェクトを配置してゲームを作れるのが大きな特徴です。
プログラミングのみでは難しいゲーム開発も、直感的な見た目で進められるのであれば何とかなりそうな気がしますよね。
Unityは以前より「ゲームの民主化」をもたらすことを目標としているので、個人開発者の参入のしやすさは今後も徐々に高まっていくはずです。
Unityで使うプログラミング言語
先述の通り、Unityではプログラミングによって独自のゲームロジックを作ることができます。
使用するプログラミング言語は「C#」が一般的です。
Unityは当初JavaScriptやBooといった言語も採用していましたが、現在はC#のみが利用できます。
C#は、Windowsでよく知られるマイクロソフトが開発しているプログラミング言語です。 常に人気のプログラミング言語のランキング上位に入る言語でもあり、ゲームのみならずWindows向けのソフトウェア開発で使われるケースも少なくありません。
Unityでは使用できないものの、他によくゲーム開発に使われる言語としてC++があります。
C++のプログラミングはメモリ管理などの高度なプログラミングが必要で初心者向けとは言えません。
C#の方が遥かに学びやすい初心者向けの言語なので、Unityは初心者がゲーム開発を学ぶのに最も最適なゲームエンジンと言えます。
まとめ
今回は人気のゲームエンジンUnityについて解説しました。 まとめると以下のような内容になります。
- Unityは企業のみならず個人でも利用が可能なゲームエンジン
- Unityはどのようなジャンルのゲームでも作れるうえ、多彩なプラットフォームの選択肢がある
- UnityはC#によるプログラミングが必要であるものの、直感的なゲーム開発が行える
Unityは非常に開発しやすいゲームエンジンですが、それでも独学でゲーム開発を学ぶのはとても大変なことです。
プログラミングを独学で学ぶ方の90%以上が挫折してしまうというデータもあります。
もし初心者の方がゲーム開発を新たに始めるのならば、Unityのゲーム開発を専門的に学ぶことのできるプログラミングスクールがオススメです。
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