はじめに
こんにちは。ウィザーディア講師のゆーたろです!
この記事では新たにUnityに触れる初心者の方向けに、Unityのインターフェースについて解説していきます。 前回の記事をまだ見ていない方は、そちらから見るのをオススメします!
前回の記事はこちらです。
前回の記事ではUnityのレイアウトと上部メニューの解説をしてみました。 今回はUnityのメイン操作画面となるビューにフォーカスを当てて解説したいと思います!
Unityの画面解説
Unityではゲームを開発するために「ビュー」という形で機能ごとに画面を別にして提供しています。 代表的なものは以下のようなものです。
- Scene
- Game
- Hierarchy
- Project
- Inspector
これらのビューはドラッグ&ドロップで重ね合わせることでドッキングすることも可能です。 プリセットのレイアウトをベースに、自分で使いやすいレイアウトを作ってみるのもオススメですよ。 編集したレイアウトは上部メニューの「Window」→「Layouts」→「Save Layout...」で保存することも可能です。
それでは、基本的なビューの解説をしていきます! 前回同様、2 by 3のレイアウトにしていますのでご注意ください。
Sceneビュー
SceneビューはUnityのゲーム空間上で自由に視点を変えてオブジェクトを見ることができるビューです。
またオブジェクトに対していくつかの操作を行うことも可能です。
好きな視点でオブジェクトを確認できるのはとても便利なのですが、上手に扱うためには少々慣れが必要です。
以下はSceneビューの基本的な操作とオブジェクトの操作について解説します。
基本操作
右ドラッグ
右クリックしながらマウスを動かすと、視点の角度を変更できます。
ホイールクリック+ドラッグ
マウスホイールをクリックし(押し込み)ながらマウスを動かすと視点の座標を動かせます。
ホイール回転
マウスホイールを回転させると、視点をズームします。
Alt+左ドラッグ
Altキー+左クリックしながらマウスを動かすと、クリックした箇所を中心に視点の座標を動かせます。
オブジェクト操作
ツールメニューを選択することでオブジェクトへの操作が変わります。
View Tool
オブジェクトの操作はできず、視点を動かすことだけが可能です。
Move Tool
オブジェクトをクリックすると3次元ベクトルが表示され、オブジェクトの座標を変更できます。
Rotate Tool
オブジェクトに対して、3次元の回転角度を変更できます。
Scale Tool
オブジェクトに対して、3次元のサイズ変更が行えます。
Rect Tool
オブジェクトを2次元座標で座標変更できます。
Transform Tool
オブジェクトの座標・回転・サイズを一挙に変更できます。
Gameビュー
Gameビューは開発中のゲームを実行して確認できるビューです。
実際にゲームがどのように動くかをシミュレートしUnity上で遊ぶことができます。
スマートフォン向けのプロジェクトの場合、GameビューをSimulatorビューに切り替えできます。
Simulatorビューはスマートフォン実機の見た目を再現できるのでオススメです。
こちらはSimulatorビューに切り替えたイメージ。今回デバイスはiPhone Xを選択しました。
を押すとデバイスが回転するので、縦持ちもできます。
Hierarchyビュー
Hierarchyビューは、ゲームに存在するオブジェクトをツリー状にリスト化したビューです。 Unityでゲームを構成するためにはオブジェクトが必須なので、とても重要なビューといえるでしょう。
また、Hierarchy上のオブジェクトには親子関係を持たせることができますが、これも重要な仕様の1つです。
Projectビュー
Projectビューはスクリプトや画像、音声データ等、Unityで使用するすべてのアセットを管理するビューです。 このProjectビュー内のAssetsフォルダは、実際のプロジェクトのフォルダ構成と一致するようになっています。
Unityで使用するアセットデータにはメタデータと呼ばれるデータが自動的に付与されますので、フォルダ構成を変えたいからといってWindows上でファイルを移動したりすると思わぬエラーが起こることがあります。 ファイルの移動を行いたい場合は、必ずUnityのProjectビュー上で行うようにしましょう。
ちなみに、2 by 3ではProjectビューが縦長に表示されているので、タブ右上のをクリックしてOne Column Layoutを選択するのをオススメします。
One Column Layoutを選択すると、Projectビュー内が1列で表示されるので、非常にすっきりとして見やすいUIになります。 ぜひお試しあれ!
Inspectorビュー
Inspectorでは、Hierarchyビューでオブジェクトを選択しているときや、Projectビューでアセットを選択しているときに、様々なパラメータが表示されます。 ここに表示されるのは、オブジェクトに役割を与える「コンポーネント」の情報です。
オブジェクトに付与されたコンポーネントのパラメータは、Inspector上で変更することができます。
実は他にもたくさん画面が存在する
実はUnityには様々なビューが機能ごとに存在していて、必要に応じてビューを増やすことができます。
デバッグログを表示するConsole、アニメーション関係のビューであるAnimatorやAnimation、ゲームのパフォーマンスを確認するProfilerなどの便利な機能が、それぞれ独立したビューで提供されています。 ビューは上部メニューのWindowから追加できるので、ぜひ試してみてください。
最後に
この記事ではUnityの基本的なビューについてご紹介しました。 Unityはビュー単位で様々な機能が提供されていますが、最初から全て使いこなすのはまず難しいでしょう。 使用頻度の高い機能から少しずつ覚えていくのが良いと思います!
すべてを独学で覚えていくのはなかなか大変だという方は、ゲーム専門のプログラミングスクールで学ぶのも1つの手段です。 Unityに詳しいエンジニアから話を聞くことで、あまり知られていない便利機能を教えてもらうこともできますよ!
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