はじめに
こんにちは!
ここ数年鳴りを潜めていた花粉症に久々に悩まされているゆーたろです。
突然ですが、ゲーム開発をしたい方に対して、私が最もオススメしているのはゲームエンジンUnityを使うことです。 私が始めたプログラミングスクール「ウィザーディア」でもUnityを主に教えています。
しかし「なぜUnityが良いのか?」「もっと良い選択肢はないの?」と疑問に思う方もきっといるはず……
というわけで、この記事では私ゆーたろが個人ゲーム開発でUnityを激推しする理由を紹介していきたいと思います!
Unityとは
そもそもUnityとは何なのでしょうか?
UnityはUnity Technologies社が開発・販売するゲームエンジンです。 世界中の開発者がUnityを利用してゲームを開発しており、すべてのUnity製ゲームの月間アクティブユーザーを合わせると28億人に達するといわれています。
Unityを使って作られたゲームの一例は以下の通りです。
- Among Us
- ウマ娘 プリティーダービー
- ポケモンGo
もし遊んだことがなかったとしても、聞いたことのあるタイトルが含まれているのではないでしょうか? 実はあなたの身近なところに、Unityで開発されたゲームは存在するのです。
Unityでどんなことができるか、ゲームエンジンとは何かを知りたい方は、ぜひ過去の記事も見ていただけたらと思います。
https://wizardia.hateblo.jp/entry/2023/01/10/190000wizardia.hateblo.jp
Unreal Engineについて
Unityを語る際に避けては通れないのが、Unreal Engine(アンリアルエンジン)の存在です。
Unreal EngineはUnityよりも歴史が長く、とても実績があるハイエンド向けゲームエンジンです。 Unity以上の美麗なグラフィック表現ができることで、数多くの開発者によって利用されています。
Unreal Engineを使って作られたゲームの一例は以下の通りです。
- フォートナイト
- ファイナルファンタジーVII リメイク
- ドラゴンボール ファイターズ
リアリティのある表現や、リッチな表現のゲームが見受けられますね。
なぜUnityなのか
ここから本題です。
なぜ私がUnityを激推しするのか、その理由は以下の通りです。
- クロスプラットフォーム開発ができる
- ほどほどのスペックでも動く
- 情報を調べやすい
- 使いやすいアセットが揃っている
Unreal Engineとの比較もしつつ、それぞれ解説したいと思います!
クロスプラットフォーム開発ができる
クロスプラットフォーム開発とは、複数の異なるプラットフォームに向けて同時に1つのゲームの開発を行うことです。
例えば、スマートフォンでいえばiOSとAndroidに向けて同時に開発するといった形がこれにあたります。 Unityではプラットフォームの切り替えがクリック1つで行えるというのが大きな魅力です。
もちろんUnreal Engineもクロスプラットフォーム開発に対応しています。 しかし、Unreal Engineはハイエンドなゲーム開発が主流であることから、端末性能差の大きいモバイル開発においてはUnityの採用例が多いのが実情です。 近年はスマートフォンの性能も高くなり、大規模なゲームはUnreal Engineによって開発されることも増えてきていますが、モバイルでの軍配はUnityに上がることでしょう。
ほどほどのスペックでも動く
開発ソフトがほどほどのスペックでも動作することは、実はとても重要なことです。
Unityは10万円台のゲーミングPCがあれば快適に開発が可能であるということも、大きな魅力の1つでしょう。
一方、Unreal EngineはUnityよりもパフォーマンス要件が厳しいことで知られています。 10万円台のPCでは動作させるのは難しいかもしれません。 特にノートPCでの動作はかなり厳しく、パーツの取り換えができるデスクトップPCの使用が望ましいです。
情報を調べやすい
開発に便利な有益情報が見つかりやすいというのは、それだけで大きなメリットになります。
ゲームエンジンとして見たとき、ユーザー数はUnityの方が圧倒的に多いのです。 これは検索ワードでも一目瞭然です。
試しに検索ワード「Unity モバイル」「Unreal Engine モバイル」で比較してみましょう。
結果は「Unity モバイル」は3億8300万件に対し「Unreal Engine モバイル」は2570万件です。 これだけですべてのトピックにおいて差があると結論づけることはできませんが、このケースではUnreal EngineよりもUnityの方が10倍以上の情報が存在することが見て取れます。(2023年3月22日時点)
使いやすいアセットが揃っている
アセットとは、ゲーム開発に利用できるデータ全般のことです。 画像やモデルデータ、音楽、そして便利なプログラムに至るまで、第三者が作ったアセットをゲームエンジンで利用することができます。 これらのアセットは無料のものから有料のものまで様々です。
UnityにはAssetStore、Unreal EngineにはMarketplaceというストアがあります。
試しに3Dのキャラクターモデルで比較をしてみましょう。
Unityでは約13955件が見つかりました。
Unreal Engineでは約7030件が見つかりました。
今回の結果ではUnityはUnreal Engineの約2倍の件数のアセットが見つかるということになります。
件数のみでは品質まで比較することはできませんが、やはり数が多い方が求めるアセットを探しやすいのではないでしょうか。 ここでもUnityの人気をうかがうことができます。(2023年3月22日時点)
その他のメリット
Unityのその他のメリットについてもご紹介しておきましょう。
無料で始められる
何かを始めようと思うとき、やはり気になるのがコスト面です。 しかしUnityを使うなら何も心配はいりません。 個人開発者ならば無料で使用することができます!
Unreal Engineも基本的には無料ですので、コスト面についてはこちらも良いでしょう。 Unreal Engineの場合は、売上が100万ドルを超えると売上の5%をロイヤリティとして支払う必要がでてきますが、そこまでの利益が出ることは非常に稀だと思います。 個人開発の場合は、どちらでも無料で使えることが想定できますね。
まとめ
今回はUnityとUnreal Engineを比較しながら、なぜUnityを個人ゲーム開発で薦めるかという点について解説しました。
モバイルゲームを視野に入れるのであればUnityを、リッチな表現を求めるならUnreal Engineを選択するのが理に適っています。
しかしながら、やはり決定的なポイントはUnityを利用するユーザーの多さです。
ユーザーが多ければ、多くの情報が手に入りますし、多くの良いアセットに出会える可能性があります。 そのため、私はUnityを激推ししているのです。
これを機にUnityを始めてみようと思うきっかけになれば幸いです。