個人開発者がゲームを作るとき、どのようなゲームを開発するのが好ましいのでしょうか？
開発期間やリソースを検討しない場合、現在さまざまなゲームを開発することができます。例えば、カジュアルゲームからオンラインゲームなど幅広い種類を挙げることができるでしょう。
個人開発者の中には、せっかく開発するなら大規模なゲームを作りたいという方もいるのではないでしょうか？たしかに、大規模なゲームはユーザーを集めやすく、人気が出やすいです。しかし、まずは我慢して工数の少ないゲーム開発を行うのが最適になります。
今回は、個人開発者が大規模なゲーム開発が適さない理由や具体的にどのようなゲームを開発すればいいのか解説しますので、興味がある方はぜひ参考にしてください。
個人で規模の大きなゲーム開発はよくない？その理由を解説
個人開発者にとって大規模ゲーム開発が適さない理由は下記の3つです。
- 膨大な知識が求められる
- 非常に多くの工数がかかる
- 開発が長期化する
それぞれの理由について詳しく解説します。
必要な知識が膨大になるから
1つ目の理由は、必要な知識量が非常に多くなるからです。
ゲーム開発には、さまざまな知識が求められます。例えば、小規模開発の場合でもプログラミング言語やフレームワークなどの知識が必須です。また、大規模ゲーム開発になれば、サーバーサイドのプログラミング言語に加えてデータベース設計・構築なども求められるため、これらをすべて一人で対応するのは現実的ではなりません。そのため、個人開発者にとって大規模ゲーム開発は適さないといえます。
工数がかかりすぎるから
2つ目の理由は、工数がかかりすぎるからです。
個人開発者がゲームを開発するとき、キャラクターや背景のデザインはもちろんのこと、プログラムの実装やリリースまですべて一人で対応しなければなりません。簡易的なゲームなら一つ一つの工程にかかる作業量が少なくなるため、個人開発者でも制作できないことはありません。
しかし、大規模開発の場合、膨大な工数がかかります。例えば、3Dゲーム開発をする場合、3Dオブジェクトのモデリングだけでなく、アニメーション制作などデザイン分野だけでも非常に多くの作業量が発生します。このように、個人開発者が大規模なゲーム開発をする場合、工数が非常に多くなるので、最後まで成し遂げることが難しくなるでしょう。
長期間の開発期間を確保する必要があるから
3つ目は、開発期間が長期化することです。
大規模なゲーム開発は工数が多くなるので、その分期間も長期化します。基本的に多くの個人開発者は生活していく必要があるため、長期間開発だけに時間を注ぐことは難しいです。期間が長くなるとかかる費用も高くなるため、個人開発者にとって大規模ゲーム開発は不向きといえます。
個人開発者におすすめは「スマホ向けカジュアルゲーム」
個人開発者は具体的にどのようなゲーム開発が適しているのでしょうか？
開発に最適なゲームのひとつにスマホ向けカジュアルゲームを挙げることができます。カジュアルゲームとは、簡単な操作のみで短い時間楽しむことができるゲームのことです。代表的なカジュアルゲームとしてチェスやトランプ、パズルゲームなどが挙げられます。
なぜ、個人開発者にとってスマホ向けカジュアルゲームの開発が最適なのか具体的に解説しますので、ぜひチェックしてみてください。
工数が少ないから
スマホ向けカジュアルゲームは、大規模ゲーム開発に比べて工数が少ないです。例えば、イラストや実装すべき機能を最小限に済ませられます。また、現在はアセットなどもあるため、オリジナル素材を使う必要がないという人は、それを活用すればキャラクターをデザインしたりする必要がなくなります。
このように、カジュアルゲームなら少ない工数で開発ができるため、個人開発者に最適なゲームといえるでしょう。
個人規模でも開発可能
工数が少なく短期間で開発をすることができるため、カジュアルゲームなら個人規模でも完成させることができます。スマホ向けカジュアルゲームはプロジェクトを立ち上げて複数のエンジニアで対応しなければ開発できないゲームではないため、個人開発者に最適です。
課金による収益化がメインならAndroidよりiOS向けが良い
個人開発者の中には、カジュアルゲーム開発をして課金による収益化を目指したいという方もいるのではないでしょうか。アプリ内課金は、アプリの中に有料設定のコンテンツを追加して、それに対してユーザーが料金を支払う仕組みです。アプリは無料でダウンロードすることができますが、アイテムなどは有料で購入するという形になります。
アプリ内課金を実装して収益化を考えている人は、AndroidよりiOSがおすすめです。
AppAnnieの調査によるとAndroidよりもiOSのほうが収益性は高いという結果を公表しています。AndroidよりもiOSのほうが2倍も収益になる可能性が高く、iOSのアプリ内課金のほうが儲かりやすいという結果です。そのため、カジュアルゲームにアプリ内課金を実装し、収益化したいならiOSで開発するのが最適になります。
特におすすめなのは「広告収益型アプリ」
個人開発者がカジュアルゲームを開発し、収益化する方法は下記の2つです。
-アプリ内課金 -広告収益
アプリ内課金でも稼げますが、カジュアルゲームなら広告収益で利益を獲得するのがおすすめです。
広告のほうが実装しやすい
広告のほうが課金よりもアプリに実装しやすく手間がかかりません。そのため、個人開発者でも容易に広告による収益化を実現することができます。
アプリ内課金に比べて収益ハードルが低い
アプリ内課金に比べて広告収益型アプリのほうが収益化しやすいという点がメリットです。アプリ内課金は、ユーザーが直接お金を支払わなければ収益化することができません。また、1カ月間にアプリ内でお金を使うユーザーの割合は少なく、ハードルが高いことがわかります。
一方、広告収益型アプリは広告をクリックしてもらうだけで収益が発生します。ユーザーはアプリ内課金のように直接お金を支払う必要がありませんので、ハードルが低く、カジュアルゲームに採用すれば稼ぎやすいといえるでしょう。
まとめ
今回は、個人開発者が開発すべきゲームについて解説しました。カジュアルゲームは工数が少なく、個人規模でも開発することができるゲームのひとつです。そのため、個人開発者にとって最適なゲームといえるでしょう。しかし、カジュアルゲームといっても開発には豊富な知識が必要になります。そのため、効率的に個人開発者になり、ゲームを開発したいという人は、ウィザーディアなどのプログラミングスクールを利用するのがおすすめです。
