プログラミング言語を学習しようと考えている人の中には、プログラミング言語の種類がどのぐらいあるのか気になる方もいるのではないでしょうか?
プログラミング言語の種類は非常に豊富です。また、種類によって開発できるものが異なったり、難易度が変化したりするため、本格的にプログラミング言語を学び始める前に、種類について把握しておくことは重要になります。
また、日本で頻繁に使われる代表的なプログラミング言語を把握しておくこともおすすめです。さらに、代表的な言語の具体的な使われ方を知ることで、自分が学ぶべきプログラミング言語が見えてきます。
そこで、今回はプログラミング言語の種類や代表的な言語の種類と使われ方について詳しく解説しますので、興味がある方はぜひ参考にしてください。
プログラミング言語は何種類あるの?
プログラミング言語の種類は、200~300言語あるといわれています。しかし、この数字はあくまでも推定であり、正確な数を特定することは難しいです。
また、200~300の言語の中には、使用頻度が少ないものも多いです。そのため、これからプログラミングを学びたいという人は、メジャー言語がどのぐらいあるのかを知り、その中から選択して学ぶようにするのがおすすめです。
代表的なプログラミング言語の種類と使われ方
日本で使用頻度の高い代表的なプログラミング言語は下記の通りです。
言語の種類によって“できること”、“使われ方”が異なるので、それぞれ解説します。
JavaScript
JavaScriptとは、Webページに動的機能を加えることができる軽量なスクリプト言語です。1995年にNetscape社によって開発されました。World Wide Webの中核技術のひとつであり、フロントエンド開発に携わるエンジニアのほとんどがJavaScriptを使用します。
主に、クライアントサイドで動くインタープリタ型言語であり、Webサイトのスライドショーやポップアップウィンドウの表示などもJavaScriptで動かしているケースが多いです。
JavaScriptの使われ方
JavaScriptの主な使われ方は下記の通りです。
- Webページの動的機能の追加
- 同期通信 -サーバーサイド開発
JavaScriptの使われ方といえば、Webページの動的機能の追加です。フォーム制御やリアルタイムで動くグラフ、シミュレーションなどは、JavaScriptを使用し実現している機能になります。
そのほかにもAjaxによる非同期通信、Nodejsによるサーバーサイド開発が挙げられます。
現在においてJavaScriptの使われ方は多岐にわたりますが、Webサイトに動的な機能を追加するときに使われることが多いプログラミング言語と覚えおきましょう。
Python
Pythonとは、AIや機械学習など、近年注目されているIT技術を支えるプログラミング言語です。インタープリタ型の高水準汎用プログラミング言語であり、1991年グイド・ヴァンン・ロッサムにより開発されました。
Pythonは動的にインタープリタ上で実行することを前提に開発された言語であるため、動的な型付けやガベージコレクションなどの特徴を持ちます。
動的な型付けとは、実装する際、変数に代入されるものが具体的に決まっておらず、実行する際に型の決定ができる形態のことです。ガベージコレクションは、不要になったメモリ領域を解放する機能で、Javaなどにも採用されています。
Pythonはほかのプログラミング言語よりも可読性が高く、米国では学習言語として採用されるケースも多いです。
Pythonの使われ方
Pythonの使われ方は、下記の通りです。
- Web開発
- データ解析
- タスクの自動化
Pythonには、DjangoやFlaskなどの有名なWebフレームワークがあります。そのため、Webアプリケーションを構築する際に採用されやすい言語です。
また、NumPyやPandas、SciPyなどのライブラリがあり、データ分析や機械学習、人工知能などの分野で使用されることが多いです。AIや機械学習といえばPythonであり、使われ方として真っ先に思いつく方も多いのではないでしょうか?
タスクの自動化とは、特定の業務や作業をプログラムに行わせる技術です。例としては、Webスクレイピングやテスト自動化などが挙げられます。Pythonには、SeleniumやBeautifulSoup、Scrapyなどタスク自動化のためのライブラリが豊富です。
PHP
PHPとは、Web開発のために設計されたサーバーサイドスクリプト言語です。
JavaScriptは、ブラウザ側で動作しますが、PHPはサーバーサイドで動くプログラミング言語になります。例えば、クライアントサイドから送信されたデータをデータベースに登録したり、データベースから条件にマッチした情報をピックアップする際に使われたりします。
PHPの使われ方
PHPの主な使われ方は、下記の通りです。
- Webアプリケーション開発
PHPは主に、Webアプリケーション開発で用いられるプログラミング言語です。例えば、CMSの代表格として有名なWordPressもPHPで開発されています。そのほかにもSNSやECプラットフォーム開発でも使われるプログラミング言語です。
Java
Javaは、1995年にサンマイクロシステムズ社によって開発されたプログラミング言語です。C言語と同様に日本では学習言語として採用されることが多いプログラミング言語になります。
Javaの特徴は、マルチプラットフォームに対応している点です。WindowsやLinux、MacOSXなどOSに関係なく動作します。また、オブジェクト指向の概念を採用し、オブジェクトごとに各パーツを扱えることも特徴です。
Javaの使われ方
Javaの使われ方は下記の通りです。
- Webアプリケーション開発
- モバイルアプリケーション開発
- ビッグデータ処理
Javaには、SpringやStrutsなどのWebアプリケーション構築のための代表的なフレームワークがあり、Webアプリケーション開発に使われるプログラミング言語です。そのほかにもHadoopやSparkなどのビッグデータ処理フレームワークがあるため、ビッグデータ処理にも使用されます。
C#
C#は、Microsoft社が開発したオブジェクト指向プログラミング言語です。Javaから影響を受けているため、Javaの構文や機能に似ているという特徴を持ちます。
C#はMicrosoft社が開発した言語になるため、.NET FrameworkなどのMicrosoftフレームワークで動作します。また、Unityでもメイン言語として使われているプログラミング言語です。
C#の使われ方
C#の使われ方は下記の通りです。
- Windowsアプリケーション開発
- Webアプリケーション開発
- ゲーム開発
C#は、Windowsアプリケーション開発に広く使用されているプログラミング言語です。また、ASP.NETを使用したWebアプリケーション開発も有名になります。
C#はゲーム開発でも使われます。特に、Unityのゲーム開発で用いられることが多いです。UnityではPCやモバイル、コンシューマゲーム機など様々なプラットフォーム向けにゲームを開発することができます。そのため、Unityを使ったゲーム開発をしたいという方は、C#の習得がおすすめです。
C/C++
C/C++は、Unixオペレーティングシステムの開発した用いられた言語で、1972年にデニス・リッチによって開発されました。
ほかのプログラミン言語に比べて高速処理が得意です。そのため、ゲーム開発等に用いられることが多く、C++といえばゲーム開発というイメージを持っている方も多いです。
C/C++の使われ方
C/C++の使われ方は下記の通りです。
- ゲーム開発
- 組込みシステム
C/C++は、ゲーム開発に使われる言語として有名です。特に、UnrealEngineやネイティブでのゲーム開発で使われることが多いです。そのほかにも、マイクロコントローラや自動車のエンジンコントロールユニットなど、組み込みシステムに用いられることもあります。
まとめ
今回は、プログラミング言語の種類や代表的なプログラミング言語の使われ方について解説しました。プログラミング言語によって開発できるシステムなどが変化するので、まずは何を開発したいのかを考え、それに合わせて自分に合ったプログラミング言語を選択するのがおすすめです。